山下春吉により江戸時代末期の安政年間(1854~1860)に現在の福島県二本松市で始めたとされています。
春吉は、天明・寛政期(1781~1801)に二本松で、ふすべ焼を創始した山下惣介(3代目)の子にあたります。 異父兄である4代目惣介の雇い入れた職人に京都から来た三浦屋文助がおり、彼の製作した畳み急須が春吉に影響を与え、 二本松萬古製造の動機となったと伝えられています。
明治中頃から生産は次第に減少しつつ、昭和まで萬古焼製造は続き、戦時中は一時途絶え、戦後復興が図られます。 そして現在、二本松萬古は井上窯に伝統が引き継がれています。 長く使ってこそ、その真価を発揮する焼物です。
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